sugisaku-jp.com | 15.0%割引 影玉作 草流 深彫 薩摩黄楊 将棋駒 彫駒

深味のある飴色になった本黄楊（薩摩黄楊）の彫駒です。最初からいい色で販売されている高級品とは違いますので、ここまでの飴色になるには相当の年数と乾拭きが必要です。書体の珍しさも考慮すると同じレベルの駒はそう簡単には手に入らないと思います。

日光や照明によっては黄金色に見えたり、橙色に見えたりすることもあります。（画像1、2）

同じ価格帯の新品に近い色の薩摩黄楊の越山作鵞堂と並べてみました。（画像12）

とても彫りが深い駒です。

このクラスの駒は彫のある部分は漆を入れてからの研ぎ出しの時にサンドペーパーで磨かれていますが、剣先、側面、駒尻の磨きや面取りは省かれていて手触りが良くないので磨いています。

彫りのある部分は削ると、始筆、払い、はねの先端が丸くなったり、線が細くなったりするので、サンドペーパーは製作時に跳ねて付着した漆を落とすぐらいでなるべく使わず、乾拭きだけにしています。

王将、玉将、飛車、角の駒尻を撮りました。薩摩黄楊の特徴がよく出ています。

右端の成桂は薄いですが美しい杢です。（画像14、15）

板目が2枚混ざっています。どちらも香車です。（画像16）

飴色の駒にするには、対局などで使用して手脂を付けて乾拭き、これを繰り返すのが最も良いとされております。前の持ち主さんも実戦で使用しては乾拭きを繰り返していたようです。光の反射でどの駒にも大小の傷が多数見えます。小さな欠けもあります。（例、画像17～19）

サンドペーパーは使わなかったようで角はガタガタになってましたので、削りすぎないように注意しながら浅く面取りしました。

影玉作草流にはこの駒よりも下のクラスとなる黄楊のものもあります。将棋駒は黄楊、シャム黄楊、秦黄楊は全て東南アジアからの輸入品になります。

近年になって黄楊ではなくアカネ科に属する木だと判明しましたが、商品の表記はそのまま黄楊として売られています。駒に詳しい人は黄楊とは言わずシャム黄楊と言います。

シャム黄楊は年月が経つにつれて黒ずんでしまうものも多く、本黄楊（島黄楊、薩摩黄楊、中国黄楊）には劣ります。

駒に詳しそうな説明文を書いている出品者でもシャム黄楊を本黄楊と書いている事が多々あります。

今回の撮影で開封した新品の平箱で発送します。
比較に使用した駒や将棋盤は含まれません。
値引き交渉はご遠慮ください。
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